June 22, 2013

銃犯罪は減っているのに増えてる気がするのは何故?

これは一ヶ月以上前に驚く事にロサンゼルスタイムスに載った記事

1990年中旬のピークを境に合衆国における殺人、傷害、窃盗といった犯罪を含め、銃犯罪は激減していると二つの調査で出ている。

にも拘らず、この劇的な減少を知るアメリカ人はすくなく、半数以上の人が銃犯罪は増えていると思っている、とピューリサーチセンターの世論調査は発表している。

たった二十年の間に銃による殺人事件は半数に、他の銃犯罪も急激な減少をみせている。減っているのは銃犯罪だけでなく、犯罪全体がアメリカで劇的な減少をみせているのだ。1993年から2011年の間に銃殺人はなんと39%も減ったという。これが殺人に至らない銃による傷害事件になると69%も減ったというのだから驚く。無論、銃はアメリカの殺人事件ではもっとも頻繁に使われる凶器で、三件のうち二件は銃殺人だという。また同調査では被害者が銃を使って身を守ったという件は1%にも満たなかったという。

しかしこれだけ劇的に銃犯罪が減っているというのに、世論調査では、たったの12%しか銃犯罪の減少傾向を知らなかったという。26%が同率、56%が増えていると答えている。

ロサンゼルスタイムスはオーロラの映画館事件やサンディフックの幼稚園事件などで大量乱射事件がやたらと大々的に報道されるので、銃犯罪が増えているように感じるのではないかと割合まともなことを書いている。

大昔に、家庭内に銃があるとその銃に子供が誤って事故死する可能性が高いと言うのは本当かどうか調べてみた事がある。驚いたのは、子供が銃によって事故死する数は裏庭の水泳プールで溺死する数よりも少ないというデータがあったことだ。いや、それをいうなら、幼児が誤ってバケツに頭を突っ込んで溺死する数のほうが誤って銃殺される数よりも多かったのだ!

子供がバケツの水で事故死なんてのはニュースにならないが、子供が親の銃で遊んでいて死んだとなると新聞でもテレビでも大騒ぎするので、そういう事件が多いのかと勘違いする。

また、ロサンゼルスタイムスも指摘しているように乱射事件があるとメディアが大騒ぎし、何日もその話で持ち切りになる。機会を悪用する政治家たちがやたらと銃規制の話を持ち出し、またまた銃規制についての話題に花が咲いてしまう。それで一般市民はアメリカの銃犯罪は手が付けられない状態になっているという錯覚に陥るのだ。

ところで同紙はアメリカの犯罪率が減っている理由について色々推測しているが、さすが左巻きタイムスだけあって明白な理由について全く考えが回らないようだ。

1990年半ばから20年に渡って銃犯罪激減の原因として考えられるのは、申し込み次第許可が降りる銃砲携帯許可法(CCW)が全国各地に広まったことだ。CCW法は2002年から2012年の間でなんと29州から39州にとひろまった

これは全く偶然ではない。合法な銃が増えれば犯罪は減るのである。

さて、興味深いことに過半数のアメリカ人が銃犯罪が増えていると感じているのに、それより多い率のアメリカ人が銃規制に興味がないという事実がある。何と62%の市民が議会による銃規制討論を止めるべきだと答えているのだ。

これは無論62%のアメリカ人が銃規制を望んでいないと言う意味ではない。ただ一般のアメリカ人によって銃規制はそれほど重要な問題ではないと言う意味だ。

メディアが煽るのでアメリカ国内における銃犯罪は激増しているかのように見えるが、実はその反対。しかも銃犯罪が増えてるという印象を持ちながら、一般市民はその解決法が必ずしも銃規制にあるとは考えていないようだ。

アメリカで厳しい銃規制法が通らない背景には、一般市民の良識があるのかもしれない。

June 22, 2013, 現時間 9:05 AM

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