April 7, 2013

オバマ王の豪華絢爛な王室生活

この間から、庶民の苦しい経済状態を傍目にオバマ王家による贅沢三昧について書いて来たが、ワシントンタイムスのジョセフ・カールがオバマ王の贅沢ぶりについてオバマ王こそが、増税の対象として庶民の敵対心沸き立たせた高所得者上位1%の生活をしていると書いている。

アメリカには階級システムがない。日本では貧乏人として育った人間が後に金持ちになったりすると「成り上がりもの」とか「お里が知れる」とかいって蔑む習慣があったが、アメリカの場合は貧乏人として育った者が自分の才覚で成功したという、いわゆる苦労人が重宝される。だからアメリカの議員候補者たちは、現在どれだけ金持ちで上流階級に属していたとしても、常に自分の「苦労人」としての過去を強調するのである。

カール記者は大統領候補が選挙運動でフィラデルフィアのパッツジョーレストランに寄り、肉とチーズ一杯のチーズステーキサンドを口を頬張って食べるのも、その姿をみた一般人に「あ、あいつは俺とおんなじでチーズステーキサンドが好きなんだな。」という印象を与えるためだという。

大統領になってもこの「苦労人」とか「一般人」といったイメージを保つのは大切だ。アメリカ国民にはお上とか朝廷にひれ伏すという伝統がない。どちらかというと王家や貴族といった上流階級に敵意を持つ傾向がある。なにせ王家に立ち向かって革命を起こして勝ち取った国であるから、大統領といえども国民は自分らの苦労を理解してくれる仲間と感じられる人物に好意を持つ。クリントン大統領が「あなたがたの苦痛を感じる」と言って庶民の人気を得たのも、クリントンは庶民の気持ちをわかってくれる人だと人々が信じたからだ。また、パパブッシュの人気が今ひとつだったのも、パパブッシュがスーパーのレジでスキャナーに驚いた映像がニュースで流れて、パパブッシュは上流すぎて下々の者達が行くスーパーなど行った事が無いのだという上流社会の人間というイメージを人々に与えてしまったことも要因となった。

だから普通の大統領は庶民の苦労を理解できないような人間だというイメージを避けようとする。特にジョージ・W・ブッシュ前大統領は、クリスマス前にテキサスの牧場に帰らず、クリスマスが終わってから実家にもどった。それはブッシュが移動するために一緒に行動するワシントンの職員たちにクリスマス休暇を家族と一緒にすごす時間を与えたいという心遣いからだった。ブッシュのそんな思いやりは全く報道されなかったが。

またブッシュは2003年に大好きな野球観戦やゴルフを止めた。戦争中なのに大統領は野球観戦やゴルフして遊び惚けているなどという評判は庶民の代表である大統領としてふさわしくないと判断したからだろう。

しかしながら、現在のホワイトハウス住人は大統領にしても夫人にしても、これまでの大統領とは全く違った感覚を持っているらしい。王家は悪化する評判などおかまい無し、ホワイトハウス生活を十二分に満喫することに余念がない。

オバマ王は自ら「金融大恐慌以来最悪の経済危機」と呼ぶ2013年において、たった三ヶ月の間に国民の血税を使って豪華な休暇旅行を三回も取っている。一ヶ月一回の計算である。

オバマ王は2012年12月(25日よりずっと前)から2013年のお正月にかけて8百万ドルもするハワイの別荘ですごした。休暇中オバマ王は五ラウンドのゴルフを楽しんだ。(これで合計100ラウンドを越した)。オバマの二期目が始まるか始まらないかの時点でミッシュエル王妃はアスペンで娘達を連れてスキー旅行。オバマ王は別の休暇をとってタイガーウッズと一緒にフロリダで四日間のゴルフ。

副大統領も負けてはいない。アスペンでスキーをした後はサウスカロライナの豪華な島で復活祭休暇中にお供のものたちと一コース353ドルもするゴルフ場でゴルフ。副大統領の三回目の休暇旅行中に、副大統領とそのお供がロンドンのナイトクラブで一晩46万ドル使ったり、パリの五星ホテルで一晩に58万5千ドル使っていたことがあきらかになった。

先々週、オバマ王の二人の姫君達は春休みをバハマの高級リゾートで過ごした後、その脚でアイダホのサンバレーにスキー旅行に行ったこと(アスペンでスキーを楽しんでいるミッシェル王妃とはまた別に)が地方テレビ局で報道されたのが全国にひろまってしまい、怒ったホワイトハウスは娘達の行動はニュースではないとして、その記事をもみ消そうとした。

ホワイトハウスは以前からオバマの子供達が両親と一緒に居ない時の行動は報道しないようにとメディアに要請してきた。子供達の行動は重要なニュースではないし、第一子供達のプライバシーの侵害になり警備にも差し障りがあるからだという理由だ。

しかし、この不景気に庶民がリストラされたり減俸されたりして苦労している時に、オバマの子供達が血税を使って両親とは別々に高価な旅行を繰り返しているという事実はレッキとしたニュースである。その報道を規制しようというのはオバマ王が如何に独裁的な王様気取りであるかがわかるというもの。それに黙って従うアメリカメディアも情けないったらないが。

オバマ王には自粛という観念が全くない。予算縮小でホワイトハウス見学ツアーが廃止されたりしている時である、こどもたちの休暇をひとつでもとりやめにして、見学ツアーを続行しようという気持ちにはならないらしい。庶民が苦労している時に自分や自分の家族達が血税を無駄遣いして贅沢三昧しているという印象は大統領としてはふさわしくない、なんて気遣いは全くおきないらしい。オバマ王家は、自分らの贅沢三昧な生活が、この不景気になんとか節約してせめて短い休暇でも取ろうと苦労している国民の顰蹙をどれだけ買っているか、なんてことには全く無頓着なのである。

多くの国民はオバマの政策になどあまり注意を払っていない。オバマのシクエストレーションにしてもオバマケア保険制度にしても、銃規制にしても、自分らの生活に直接拘って来ない政策にはピンと来ない。人々は自分らの生活を守って行くことで精一杯だからである。しかし、高騰するガソリンの値段やインフレが続く中での税金引き上げで、自分らがヒーヒー言ってる時に、オバマ王やお妃や姫君が豪華絢爛な休暇を一ヶ月に一回の割で取ったり、ホワイトハウスで芸能人を集めての晩餐会を繰り返す様子を見せつけられれば、これは理解できる。国民の味方のはずの大統領が国家の経済立て直しに力を入れずに血税使って遊びほうけているのはどういうことだ!ということになるはずである。

オバマ王は、そのことを全く気にしていないのだ。カール記者も書いているが、オバマのこの無頓着ぶりが他のどんなことよりオバマ自身を語っているという。

April 7, 2013, 現時間 7:51 AM

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