June 17, 2012

SFの魅力たっぷり、シリーズ最高の出来。メンインブラック3

久しぶりにスカっとする映画を観た。今日の映画はシリーズ第三弾目のメンインブラック3

シリーズの第一話は結構アイディアが斬新で面白いと思ったが、二話目はあまり記憶にない。別に好きでも嫌いでもなかった覚えがある。しかしこの第三話目はこれまでで最高に面白いストーリー展開になっている。特にSFファンには非常に楽しめる魅力ある作品だ。

あらすじ:話はトミーリー・ジョーンズ扮するエージェントKが40年前に逮捕してずっと月の刑務所で臭いメシを食っていたボリス・ザ・アニマル(Jemaine Clement)が刑務所を脱走するところからはじまる。ボリスはタイムマシンを使って40年前にもどり、逮捕される前にエージェントKを殺そうと企む。アニマルが脱走したと聞いて何時になく動揺するKを見て、ウィル・スミス扮するKのパートナー、エージェントジェイは、口の固いKから事情を引き出そうとするのだがまるでだめ。

その晩Kが真夜中にジェイに電話をしてくる。何か言いたそうなのに口ごもるKに、苛立ったジェイは電話を切ってしまう。ところが翌日出勤したオフィスにはKの存在がまるでない。Kの存在を主張する現所長のエージェントO(エマ・トンプソン)は、Kは40年前に殉職していると語った上で、会った事がないはずのKを覚えているジェイは、もしや時空間にはまっているのではないかと説明する。Kをもとの次元に連れ戻すためにはジェイ自らが時間を溯ってKがボリスに殺される前にKの命を救う必要があるのだ。

これが話の設定で、映画の大半はジェイが溯った1960年代のアメリカが舞台になる。若い頃のKを演じるのはジョッシュ・ブローリン(Josh Brolin)。正直言ってトミーリー・ジョーンズの若い頃よりずっとハンサム。しかしジョーンズのエージェントKの訛りや癖がそっくりそのままのブローリンのKに会ったジェイが、ブローリンがすぐに若い頃のKだと気がつくのは納得がいく。

ただ、若いKは老人のKより表情も豊で笑顔も見せる。特に好きな女性、若いエージェントO(アリス・イブ)の話をする時なんかはハナの下を伸ばしてデレデレである。そんなKを観て「まったく何があったんだよ。」と首をかしげるジェイ。

タイムとラベルをして現れたという人間を過去の人間が信じるためにはそれなりの心構えが必要だが、KはもともとMIBの人間。普通の人間が信じられないような宇宙人の存在を知っているし、1960年代の地球の技術では考えられないような高技術を常に使って仕事をしている。だから厳重機密のはずのMIBのことを熟知しているジェイが未来から来たと言えば、それほど信じ難い話でもない。

この話は1980年代に大人気を得たやはりタイムとラベルを扱ったバックトゥーザフューチャーシリーズを思わせ、非常によく出来たSF映画だ。

冒頭のシーンに現れるトミーリー・ジョーンズはかなり年老いて見え、現場のエージェントをやるにはちょっと無理があるように見えたので、時代を溯って若いエージェントKが現れるという設定はうまいなと感じた。特にブローリンの演技がいいので違和感がない。

是非おすすめである。

June 17, 2012, 現時間 12:40 AM

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