April 13, 2012

「子育ては仕事じゃない」オバマ陣営女性アドバイザーの発言が波紋を呼ぶ

アメリカの経済はひどい状態にあり、イランや北朝鮮などとの外交もハチャメチャになっている現在、民主党やオバマ王陣営にとって、経済問題といったアメリカの現状など選挙運動の話題にされては困る。そこで民主党は架空の共和党による"War Against Women"「対女性戦争」なるものをでっちあげ、話題を変えようと必死になっている。

それについて、CNNのアンダーソンクーパーの番組で、民主党アドバイザーのヒラリー・ローセンなる女性が、共和党大統領候補指名ほぼ間違い無しのミット・ロムニーは何かと女性と経済の関係についてアン夫人の意見を聞くというが、「アン・ロムニーは生まれてこのかた仕事などしたことがない」と語ったことが大旋風を巻き起こした

先ずCNNの番組のあったその晩、ロムニー夫人は初めてツイッターで反撃した。

@AnnDRomney. 私は家にいて五人の男の子を育てる選択をしました。信じてください。これは大変な仕事でした。

アン・ロムニーに言われるまでもなく、子育てをしたことがある人なら誰だって「子育ては仕事じゃない」なんて言えないだろう。

アン・ロムニーはその後フォックスニュースの番組で、ローゼンは自分が五人のいたずらっ子たちを育てている頃のロムニー家に来るべきだったとし、五人の男の子の子育てが容易なことではなかったことを語った。またロムニー夫人はマルティプルスクラローシスという難病を持ち乳癌の生存者でもある。ま、言ってみれば主婦の鏡みたいな人だ。

私がキャリアとして選んだ母という仕事は、大変な責任です。

アン・ロムニーはローゼンが仕事をしながら子育てもしたという事実を賞賛しながら、しかし専業主婦として母親業に専念するのも選択だと強調。その選択は尊重されるべきだと語った。

そうなのである、民主党や左翼リベラルは何かと言うと「女性の選択の権利」を主張するが、自分らが認めない選択をした女性達に対しものすごい攻撃をする。ヒラリー・ローゼンの発言はそれをまさに象徴するものだ。第一、一般人への批判はオフリミットのはずでは?

このヒラリー・ローゼンなる女性は民主党ロビーイストでゲイレズビアンバイセクシャルなんたらの活動家で、およそ伝統的なアメリカの女性像とはほど遠い。それでなくても民主党は普段から保守的なアメリカの価値観に攻撃的な態度を示していると思われているので、今回のローゼンの発言は一般市民からも非常な反感を買うと思われる。

ローゼンは直接オバマの選挙運動には参加していないが、大統領のアドバイザーとしてホワイトハウスには頻繁に招かれている。ホワイトハウス側も「しまった」と察したようで、即座にローゼンから距離を置く発言をツイートしている。

すべての母親が一生懸命働いています。すべての女性が尊重されるべきです。ーミッシェル・オバマ大統領夫人。

ヒラリー・ローゼンの発言には全く同意できません。彼女の発言は間違っています。家族はオフリミットです。彼女は謝るべきです。ー ジム・メシナ氏、オバマ選挙運動主任

ヒラリー・ローゼンのアン・ロムニーへの発言には失望しています。不適切で失礼です。ー デイビッド・アクセルロード、オバマ占拠運動指揮

しかしローゼンは怯まない。アン・ロムニーの反撃に連続ツイート。

私はアン・ロムニーに敵意はない。ただミットが女性が家計を支えるために苦労している話に彼女を専門家として持ち出すのは止めてほしい。彼女は専門家なんかじゃない。
@AnnDRomney 解ってほしい。私はあなたに敬意を示す。ただあなたのご主人は女性と経済についてあなたをいちいち持ち出すべきじゃない。
あ、ところで、ツイッターにようこそ。ここはとっても楽しいけど時として厳しいところよ。

嫌らしい〜!意地悪女が人を見下してエリート面してるのが見えるようだ。いかにローゼンが専業主婦や母親を軽蔑しているかが伺われる。

ローゼンはCNNのインタビューで更に反論。

これはアン・ロムニーや私が働いてるかどうかと言う問題じゃない。金銭的に余裕のある女性は家にいて子供を育てる選択をすることができる。ほとんどのアメリカ女性には、そんな選択の余地はない。彼女たちは働きながら、さらに子育てもしなくてはならない。そういうことについてロムニー陣営からは何も聴こえてこない。そうするかわりに私を攻撃している。結構よ、攻撃してちょうだい。でもね、それはこの件に関するロムニーのお粗末な経歴を消す事はできないのよ。

じゃあ、お伺いしますけどね、なんで一般家庭の主婦は家計を支えるために仕事に出なくっちゃならないんですか?なんで彼女達は専業主婦を選択する余裕がないんですか?

それはあんたら左翼リベラルが何かと自由市場を邪魔して、高い税金取り立てて、一般家庭が旦那さんひとりのお給料だけではやっていけない社会にしたからではないか!!!!!

ローゼンや左翼リベラルの言う、女性問題に関する「お粗末な経歴」というのは、ロムニーが政府によってシングルマザーへの生活保護を唱えたり、未婚女性の避妊や人工中絶への政府からの援助を拒んでいるという意味。ローゼンらにとって、自由市場の繁栄を促進させ、税金を減らして一般家庭の収入を増やすことによって、女性が政府になど頼らずに子育てにしろ避妊にしろ自由に出来るような社会をつくることは、女性問題を考えているということにはならないのだ。

オバマ王の「お粗末な」な政策によって、原油の値段は急高騰。これによって五人の男の子たちを学校やサッカー練習にSUVで送り迎えして走り回ってる母親の生活がどれほど苦しいものになっているか、ローゼンや左翼リベラルのエリート女性達は気がついているのか?

若い未婚の女性達が好き勝手にセックスしたいからって、オバマケアが国民の血税使うなど、税金の無駄遣いをさんざしておいて、そのための増税でどれだけの専業主婦が止むなく外に仕事に出なければならなくなっているか、ローゼンは考えた事もないだろう。

ところで、話は変わるが、常に女性の味方だとか、男女平等とかを唱えているオバマ王だが、ホワイトハウスで努める女性達のお給料は男性達に比べてずっと低いという統計が出ている。

2011年のホワイトハウススタッフの記録によると、女性従業員の平均年収が5万ドルなのに対し、男性は7万1千ドルと、女性より17%高いことが解った。これだけでホワイトハウスが男尊女卑だと断定することはできないが、面白い事実である。

それから、オバマ再選選挙運動のボランティアやインターンの若者は圧倒的に白人男性が多いそうだ。へんですねえ〜、多様性はどこへいったのかな?

April 13, 2012, 現時間 10:31 AM

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下記投稿者名: mhgt

お久しぶりです。マックです。

主婦や母親業と一言で言っても、ピンからキリまであるんですが、
ロムニー家の場合宗教的な関連から、一般家庭が良くやる、
TVやビデオゲームを与える・・と言う時間が比較的少ない家庭だと想定します。

我が家、家庭学習なので、私が勉強を教え、最近始めた自営も手伝い、その他主婦業となると、時々「仕事してた方が・・・」って思う時もあります。

人間、平等なのは1日は24時間って事なんですけど、
ちゃんと家事、育児をこなしてる専業の人と、キャリアを持って家事、育児をこなしてる人の時間の入れ方は違うと思うんですよ。
その配分の仕方や、力の入れ方の関して、ある女性が子育てをプライオリティーに持つ事と、キャリアをプライオリティーに持つ事で、人間の格差が決まるなんて思う人って悲しいですね。

ロムニー家は、旦那に経済的な余裕があったから、子供を育てる事に専念できた。。。それで幸せなら、他人がグタグタ言う必要はないし、キャリアが無いからって、経済を知らないとは限らない。
又逆に、キャリアがあるからって、その領域を知ってるとは限らない世界や世間は腐るほど有るし。。。

逆に。。。もし片方の配偶者で家庭経済が賄えるなら、共稼ぎしなくたって良いじゃん、って方が、子供の教育から社会的な失業問題を助ける役割になるんじゃないでしょうかね?

子供の教育を学校だけの性にしなくても、家庭で補佐できるでしょうし、先生だって楽になりませんかね??

母親とか家庭形態って基本的には次の世代の人間を育てると言う事では、キャリアを持って年収~と自慢する人より、かなり重要な部分だと思うんですよ。。。

そう言えば。。。最近見た番組の中に、

「最近の女性は、フェミニズムを間違った捉え方してる女性が多い。」と。私もそう思います。女性が男性化する事が、本来のフェミニズムだとは、私は思えません。だったら、基本的に、女性はこの世に必要ないでしょう。

上記投稿者名: mhgt Author Profile Page 日付 April 13, 2012 2:54 PM

下記投稿者名: Sachi

マックさん毎度!

主婦が五人の子供を育てながら家計をやりくりしていくのは立派な仕事ですよ。それに家族が裕福だからって奥方の仕事が楽かといえばとんでもない。使用人がいたり旦那様の上司のもてなしのパーティーとかも仕切らなきゃならないし、一介の主婦といえど、奥方の仕事は大変です。

自分が選ばなかった道を蔑むだけという、左翼リベラルの考え方は本当に悲しいですね。女性が色々な道を選ぶことが出来る社会になったことを一番よろこぶべきなのがフェミニストのはずなのに。

カカシ

上記投稿者名: Sachi Author Profile Page 日付 April 15, 2012 8:03 AM

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