March 27, 2011

アラブに自由社会を作る絶好の機会をみすみす見逃すオバマ王の情けなさ

土曜日のラジオ放送で、オバマ王はリビアにおける国際連合軍の作戦は成功していると語った。リビアの空軍は取り除かれカダーフィ側の軍は後退しつつあると。他国に戦争を仕掛けるのであれば、従来の大統領のように即刻ホワイトハウスから緊急演説をすべきだったのであり、それを戦争を始めて一週間以上も経ってから誰も聞いていない週末にラジオアナウンスなどしても意味がない。オバマ王は月曜日にリビア攻撃についてテレビ演説を行うとのことだが、今更なにをやってんだ、という感じだ。

何度も言うが、カダーフィはアメリカにとって長年の宿敵である。そのカダーフィに反対して奮起を翻したリビア国民をアメリカが応援するのは当たり前の話だ。何も国連から尻を叩かれるまでもない。リビアを自由国にする絶好の機会であるからアメリカは援助すべきなのだと議会に訴えれば、議会も決して悪い顔はしなかったはずだ。しかるにオバマ王は議会に相談もせずに国連の条例だけでそれこそ勝手にリビアで戦争を始めたのである。これは明らかな違憲行為だ。

しかも、リビア空爆の指揮を取っているのはアメリカ軍ではなく、国連の訳の解らない委員会である。

昨日、アルカイダが反カダーフィ勢力に近づいているというニュースを読んだ。反カダーフィの紛争が起きたときに、アメリカが率先して反乱勢力を大々的に強く支持し即座に援軍を送っていたならば、リビア市民を親米にし、リビアに自由国家を作れる可能性は充分にあった。だが、ぐずぐずしているうちにオバマ王はイスラム過激派テロリストのアルカイダに付け入る隙を与えてしまったのだ。これではせっかくアメリカ空軍を使ってカダーフィを倒しても、単に反米のテロ国家を増やしただけで何の意味もないどころか、かえってカダーフィリビアよりやっかいな国が出来てしまう事になる。指導者が迅速な決断を下さないと世の中はひどいことになるといういい例である。

今、中東やアフリカのアラブ諸国では、エジプトのムバラク大統領失脚に勇気づけられた市民が長年自分たちを圧迫してきた独裁者相手に紛争を起こしている。イエメン、シリア、イラン、バハレンなどで次々に反政府紛争が起きており、サウジとイランの間では戦争が起きそうである。これらの国々の独裁政権が倒れることは、自由社会の我々としては歓迎すべきことではあるが、それに替わってどのような政権が立てられるのかによっては、我々にとって善くも悪くもなる。

独裁者を倒した後の社会が自由主義な現代的な社会になってくれれば助かるが、イランのような宗教国家になってしまったり、アルカイダが仕切るテロ国家になってしまったりしたら大変なことになる。

ここはひとつ、アメリカ大統領が指導力を見せてリーダーシップを発揮して、アラブ社会の自由化のために人肌脱ぐのが筋と言うもの。それを国連に言われてちまちま空爆して、しかもその空爆の指揮もとっていないなんて、アメリカ大統領として前来未聞な情けないていたらくである。ジミー・カーターでさえここまで腰抜けではなかった。

この大事な時にオバマ王のような能無しを大統領にもったばかりに、世界はアラブ諸国が自由な現代社会になれる絶好の機会が指の間からこぼれていくのを、みすみす手をこまねいて見ていなければならないのである。

あ〜情けなや!

March 27, 2011, 現時間 9:40 AM

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