December 5, 2010

サラ・ペイリンの人気止まず、娘ブリストルは芸能人ダンス番組で人気者に、サラはアラスカ旅行記番組の主役に

この間の選挙でもサラ・ペイリンが応援したティーパーティー系の候補者が次々に当選し、現役の政治家でもないのに元アラスカ知事で共和党副大統領候補のサラ・ペイリンの人気は時と供に衰えるどころかその勢いを増すばかり。

そして最近ペイリン家は、長女のブリストルが芸能人ダンス選手権に、当のサラは家族と一緒にアラスカ紹介の旅行記の案内役として、一家総勢でテレビ界に進出した。

先ずは長女のブリストル・ペイリンだが、彼女はダンシング・ウイズ・ザ・スターズ(スターと踊ろう)という番組に参加して、踊りの経験など全くないのに最終審査まで生き残って話題になった。(日本ではシャルウイダンスという番組名で2006年から2007年に放映された。今ではやってないのかな?)

”ダンシング、、”の番組が始まった当初はブリストルはお世辞にも踊りが上手とは言えなかった。歩き方もぎこちなかったし、人前で踊りを披露することに慣れていないので、緊張していることが痛いほど明らかだった。だから最初の2〜3週間は点数も下位三番に入っており、いつ落とされても仕方ないと思われるほど下手だった。

ところが、審査員の点数は低くても視聴者からの人気投票は高かったと見え、ブリストルは毎週勝ち残って行った。これがかなりリベラル達の癪に触ったようで、彼らの間でもの凄い怒りの旋風が巻き起こった。先ずリベラル連中はブリストルの人気は彼女個人の人気ではなく親の七光りだと言い出し、ブリストルが毎週勝ち残るのは彼女自身の実力とは関係なく、母親のサラのファンである保守派連中が社交ダンスの社の字も知らないくせに結託して電話投票しているからだと攻撃した。

こうした意見は番組の掲示板やツイッターやブログで毎日のように書かれたが、テレビのトークショーなどで口の悪いリベラルのコメンテーター達は、計らずして18歳で未婚の母となり、今はその体験を生かして十代の妊娠を減らす運動をしているブリストルに対し、ひどい言葉で罵ったりした。

たしかに、ブリストル自身は芸能人ではないし、サラ・ペイリンという有名人を母親に持っていなければこんな人気番組に出演できたはずはない。しかしそれを言うなら、これまでにも人気ロック歌手の娘や政治家との離婚話で話題を呼んだ前妻などが出演したこともあるので、こういうことは、この番組としては特に珍しいことではない。

しかし単なる話題性で人気が続くのは最初の2〜3週間で、後は本人が視聴者を引きつける何かしらの魅力を持っていないと票は続かない。最初は単にサラのファンというだけで番組を見ていた保守派たちも、そのうちにブリストルのはにかみっぽい純粋さに魅かれるようになったのではないだろうか。

この番組におけるダンスの訓練の厳しさは半端ではない。毎日何時間にも渡ってのレッスンがまったく休日を取らずに何週間も続くのである。毎週新しいダンスを覚えるというだけでも大変なのに、それに加えて心なきリベラル達の猛攻撃を耐えるのは生半可なことではなかったはずだ。それを、本来はおとなしくライムライトなど浴びたくない普通の女の子が、ヒョンなことからリベラルの攻撃対象になってしまったというのに、それにめげずにダンスを続け最後の週まで生き残ったのは彼女自身の実力を視聴者が評価したからだと私は思う。

番組の週が進むにつれプリストルの技術は確実に上達した。最初の頃は彼女より上手な人が落とされたこともあったが、真ん中へんあたりから彼女はもう下位とは言えなくなっていた。演技の必要な踊りでも頑張っていたし、審査員の批評を素直に聞いて次の週はそれをきちんと生かしていた。

それで私としては優勝候補と言われていたR&B歌手のブランディを差し置いてブリストルが上位三位に入ったときも、決して不公平な結果だったとは思わなかった。無論これでリベラル連中がヒステリーを起こした事は否めないが。

決勝戦でのビデオはこちらで観ることができる。

ダンシング、、、が終わった後、サラを中心にした「サラ・ペイリンのアラスカ」というアラスカ紹介番組が始まった。最近アメリカでは単にきれいなだけで芸のない素人や芸能人の私生活を録画するだけのリアリティー番組なるものが流行っているので、サラ・ペイリンがそういうくだらないテレビ番組を始めたとサラを嫌うリベラルや体制保守派の間では批判が登っているが、サラの番組はそういうものではない。この番組はサラ・ペイリンが案内役として家族を連れて毎週アラスカのあちこちの地域を訪問し、ロッククライミングをしたり、カヤックをしたり、魚の漁やライフルを使った狩猟をするといった趣旨になっている。

確かに家族がその日の冒険を前にお弁当を作っている姿や納屋の掃除をしたりトラックやボートの修繕をしたりしている姿も映るので、リアリティ番組と間違える人がいるのは解るが、番組の焦点はあくまでもアラスカであり、ペイリン家の私生活ではない。

この番組に関する感想はかなり長くなりそうなので、また別の機会に回す事にする。

December 5, 2010, 現時間 12:40 PM

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