June 22, 2009

フランス、イスラム女性のバーカを禁止に?

カカシは自由主義者なので、政府が国民にどんな服を着ていいか悪いかなどという法律を作って欲しくはないのだが、この件に関してだけはフランスのサルコージ大統領の意見に同意する。

ニコラス・サルコージ大統領はイスラム教のバーカは、全身を覆う宗教服は女性「弾圧」の印であるとし、フランスにおいて歓迎できないと語った。

136年ぶりに大統領として初めてフランス議会で演説をしたサルコージ氏はバーカの件はフランスにいるイスラム教徒にスティグマを与えるものだとする批判者に面し、公共の場に置けるバーカの廃止を支持する意向を明らかにした。

「我が国において、女性が幕の後ろに隠れ世間から遮断されすべての個性を奪われるようなことは許容できません。」と氏はパリの南西に位置するベルサイユ宮殿において長い喝采を浴びた。

「バーカは宗教の印ではない、服従と卑下の印であると、はっきり言わせていただきます。」「フランス共和制の領土内において、歓迎できません。」

何十人も議員達がフランスにおけるバーカ廃止の研究委員会創設を呼びかけている。フランスでは2004年の公立学校からの廃止にも関わらず、少数ながらバーカを着る傾向が強まっている。

サルコージのいうように、バーカは単なる宗教の服というより、女性を圧迫し社会から遮断するもので、イスラム教徒のフランス社会への融合を拒絶するシンボルのようなものだ。

それだけでなく、公共の場で目だけ網戸のようなちいさな窓から除いているような服では、中に何を隠しているかわからないしテロリストに悪用される可能性は大きい。テロリストとまではいかないまでも、空港や銀行や市役所や裁判所など、身元が確認できないような格好は犯罪者にはもってこいの衣装だろう。こういう服装を違法にしても人権侵害にはならないはずだ。

もちろん反対派は、イスラムキ教の服装だけ廃止するのはイスラム教にスティグマを与え、かえってイスラム教徒を刺激するのではないかと批判する。はっきり言ってイスラム教徒は甘やかされる分暴走してきたのだから、寛容や許容がイスラム教徒らをなだめるどころか、かえって過激派をつけあがらせるだけだということをフランス社会は学ぶべきである。

少なくともサルコージ大統領にはそれが理解できているようだ。

June 22, 2009, 現時間 9:37 PM

エントリーが気に入ったらクリックしてください。
にほんブログ村 政治ブログへ

トラックバック

この記事のトラックバックURL: http://biglizards.net/mt4.21/agakhantrack.cgi/3707

コメント

前のコメント

下記投稿者名: oldman

些細な事のようですが、服装ひとつでも価値観や慣習の違いが鮮明に現れますね。フランスでは以前、イスラム系女子学生のスカーフを禁止しようとして騒動になったことがありました。その後どうなったのでしょうか。

ともかく、イスラム系移民の受け入れにより、フランスの社会秩序が次第に崩壊していく途上にあることがよくわかります。こういうことを言うとレイシストというレッテルを貼られるのでしょうけど、自分たちの社会が崩壊するにまかせる方がはるかに罪深いと思いますよ。

日本はヨーロッパの歴史的大失敗に深く学び、移民鎖国と難民鎖国をしなければなりません。
今からでも遅くないのです。

移民推進論者は「何のための移民なのか」を明示しなければなりません。不治の病になることが確実なのに病原菌を喜んで受け入れる理由は何かを。きちんと。

日本では移民推進論者が言うところの人口減少の危機とは、年金財政が破たんするとか、経済力が低下するとか、そんなことのようですが、大量移民受け入れによりそれらの問題を解決できるわけがないのです。

1000万人の移民受け入れを提唱する連中がいますが、そのような大量移民であれば、大多数は低学歴の単純労働者ということでしょう。すると、当然、低賃金で雇用され、しかも故国に送金、ということになれば、年金財政の支えにはなりませんし、経済の活性化にもつながりません。

むしろ、深刻な弊害が予想されます。
犯罪の増加、社会秩序の崩壊、教育の混乱、医療の崩壊、などです。
そして、最も重大な問題点は、移民との賃金切り下げ競争が起きて、日本人の賃金が劇的に下がると予想されることです。
社会の混乱と低賃金により子育てへの不安が増幅され、出生率が大幅に低下し、100年もすれば日本民族が消滅するかもしれません。

移民推進論者は、たぶんそれこそ自分たちが望むことだよ、とひそかに考えているのかもしれません。
 

上記投稿者名: oldman Author Profile Page 日付 June 23, 2009 5:55 AM

下記投稿者名: oldman

ところで、カカシさんは、スカーフは問題ないが、バーカ(日本ではブルカと呼ばれているようです)は良くないとお考えでしょうか。
wikipediaによると、イスラム圏の女性の服装として次のようなものがあるそうです。

へジャブ :スカーフのような布で頭髪を隠すものである。もっとも普及しているものである。

ヒマール:へジャブより、隠す範囲が広がり、背中まで隠す。


ニカーブ:目だけ見せるものである。色は黒が多い。

チャドル:イランに多い服装である。顔だけ出して体全体を隠す。

ブルカ:体のみならず目の部分も網で隠すもので、アフガニスタンなど非アラブ圏に多い。

つまり、スカーフもブルカも、女性を圧迫し社会から遮断するものであるという意味では同根なのです。以前のスカーフ騒動が深刻の度を増してきているということではないでしょうか。

テロとの関連を言うのであれば大いに異なることは認めますが。
 

上記投稿者名: oldman Author Profile Page 日付 June 23, 2009 6:54 AM

下記投稿者名: Sachi

oldmanさん、

私は何度も言っている通り、移民受け入れそのものには反対ではありません。ただ、移民を受け入れるなら、それなりの受け入れ態勢をきちんと定めるべきです。それをせずに、安易に労働者が足りないというだけで、誰も彼も受け入れるようなことをすれば、ヨーロッパの失敗を日本も繰り返す事になるでしょう。

フランスでは公立学校ではヒジャブもしくはヘジャブと呼ばれるスカーフを禁止にしましたが、その際に基督教の十字架もユダヤ教のヤマカも禁止するという宗教色全く抜きの法律を通してしまいました。

私は顔や身体全体が隠れるものでなければ特に問題ないと思っています。公立学校だからといって宗教色のあるアクセサリーは一切禁止にするというのもやりすぎだと思いますね。

ですからご質問にお答えするとしたら、ヘジャブやヘマールまではいいが、その後は駄目ということになります。何故かというと、髪の毛や背中が隠れるスカーフくらいは別にイスラム教徒でなくても着てるからで、一般のフランス人とイスラム教徒とを特別に区別するようなものではないからです。

ちなみに友達がパリで買って来てくれた肩まで隠れる大型のスカーフはカカシも気に入って着ています。

カカシ

上記投稿者名: Sachi Author Profile Page 日付 June 23, 2009 5:43 PM

登録ありがとうございます。 さん コメントを残して下さい。 (サインアウト)

このサイトへ初めて投稿される場合には、サイト主による承認が済むまで投稿が画面に現れないことがあります。しばらくお待ちください。


登録者を記憶する(URL必要)


© 2006-2015 by 苺畑カカシ - All Rights Reserved