April 2, 2009

偉大なる独裁者を目指すオバマ王

オバマ王がアメリカを独裁政権王国にチェンジ・変革しようとしているという話はこれまでにも何度もしてきたが、最近のオバマ王のやり方を見ていると、その変革が急速に進んでいることを肌で感じる。カカシはオバマ王が皇太子の頃は、彼は単なる無能で経験不足な政治家だとおもっていた。それはそれで国がきちんと起動しないという点において危険ではあるが、独裁者としての野心を持った男が国の総裁としての権限を持つことほど危険なものはない。

オバマ王は、先ず銀行や証券会社といった金融企業に対し大幅な政府の介入を企んでいる。私はこの間から、オバマ王ならびに民主党が多数議席を持つ議会が国から救済金をもらったAIGの幹部が多額のボーナスをもらったとして大騒ぎをしている件について、本当の理由は政府によるボーナスのコントロールにあるのだと書いた。思ったとおり、オバマ王は国から大企業の幹部が受け取るボーナスの金額を制限する法律を提案。しかもこの制限は国から救済金をもらったもらわないに関わらないというのだからひどい。

独裁者オバマの次の標的は自動車企業。オバマ王はゼネラルモータース(GM)の会長を辞任させたのみならず、今後(GM)がどのような車をつくるかにまで口を挟んでいる。

オバマ大統領が今回発表したインセンティブの中核は、燃費の悪い旧型車を燃費効率の良い新車に買い換える際に3000─5000ドル相当のバウチャーを消費者に発行するという、議会に提出済みの法案。 (中略)

  オバマ政権はこのほか、景気対策の資金で、連邦政府車両の燃費効率の高い車両への買い替えを進めることや、自動車金融会社への支援拡大も計画している。

また、資金難の自動車メーカーからの車の購入に慎重になっている消費者を安心させるため、3月30日以降は政府が車の保証を引き受けることも発表した。

国が車の保証をするというのはどういうことだ?もし国民が不良車を購入したら連邦政府が消費者に新車を買ってやるというのか?そんな金がどこにあるのだ?

オバマ王の介入なこの程度のことでは済まされない。なんと米三大自動車メーカーのもうひとつであるクライスラーに対し、イタリアのフィアット社との合併を促すというところまでいっている。

オバマ米大統領は30日、米ゼネラル・モーターズ(GM)とクライスラーに対し、抜本的な再建計画を策定するため、それぞれ60日間、30日間の猶予を与えると発表した。

 GMについては「再建を確信している」と明言したが、クライスラーの再建には「生き残りには提携相手が必要」と述べ、伊フィアットとの提携合意を求めた。オバマ大統領は、両社が2月に提出した経営再建計画は追加支援をするのに必要なリストラなどの条件を満たしていないとし、負債圧縮のためには米連邦破産法11章の申請も有力な選択肢に位置付けている。

 オバマ大統領は、両社が提出した再建計画について「慎重な分析の結果、追加支援を求める条件をほとんど満たしていない」と結論付けた。「際限のない税金の活用には依存できない」と述べた上で、「自動車産業を消滅させてはならないし、消滅させない」と強調し、両社に再建計画の見直しを求めた。再建の手法として、両社が抱えた多額の債務を圧縮させるために、「米連邦破産法11章が適用される可能性」にも言及した。

 GMについて60日分の運転資金を融資し、その間に債務の大幅削減、外国メーカーと競合できるように人件費のカット、製造・販売体制の見直しなど新たなリストラ計画の策定を求めた。オバマ大統領は、「新たな再建計画に、我々は密接に協力する」と述べた。だが、政府の管理下に置く考えはないと明言した。

重役の人事や製造する車の種類や合併にまで口を出しておいて、政府の管理下におく考えはないなんて白々しいことがよく言えたものだ。オバマ王のめざす変革とは企業を政府の管理下におくファシズムなのである。

ミスター苺によれば、オバマ王は幹部だけでなくすべての従業員の給料も政府が規制する、まさにリベラルファシズムを実行しつつあるという。ミスター苺が引用しているワシントンDCイグザミナーの記事よると、下院議会の民主党のバーニーフランクが議長を務める金融サービス委員会では、「2009年ペイフォーパフォーマンス案」なるものが提案されている。これは政府から救済を受けた企業の幹部のみならず全従業員の給料を政府が規制するというもの。しかも、今後救済を受ける企業に限らず、これまで過去に政府からなんらかの援助を受けたことのある企業に対しても、政府が企業に対して報酬契約を変更させる権限をもつというものだという。

この案の対象は多額の救済金をもらった企業に限らない。またそうした企業の上位25から50の重役たちにも限らないのである。政府が投資した企業ならば、すべての従業員にあてはまる。(中略)

加えて、この案はガイトナー財務長官に報酬が「不適当」または「いきすぎ」であるかの裁断権を与える。そしてこれは財務庁に「個々の重役または従業員が給料に適応する仕事をした」かどうかを見極める方法を指導する権限を与えるというものだ。

国が国民の給料を決めるとしたら、もうこれは自由市場とはいえない。これがファシズムでなくてなんなのだ、とミスター苺は問いかける。

まさしく、オバマ王は独裁者を目指しているのだ。

April 2, 2009, 現時間 10:06 PM

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