January 11, 2009

超肥満が単なる肥満を上回ったアメリカ

去年の暮れ、会社のクリスマスパーティに参加した時、くじ引きで当たった何人かが前に出て椅子とリゲームをやったのだが、その時司会の男性が「皆さん走ったり押したりしないように、、ちょっと大きめの人は特に気をつけて」と冗談まじりに言っていた。その時私はハタっと気がついたのだが、200人くらい集まった会場では中肉中背の人よりやや太めから超肥満の人のほうが圧倒的に多かった。痩せた人など片手の指で数えるほどしかいなかった。かろうじて司会のアシスタントをやったミニスカートの若い女性二人が痩せていたので救われたが。

新年になってジムに行ってみると、トレッドミルに乗ってるのは通常のフィットした男女ではなく、かなり重めの新メンバー達であふれていた。この時期、運動ジムへの新規入会は多いだろうな。

というわけなので、本日のObese Americans now outweigh the merely overweight"(超肥満が単なる肥満を上回る)というのロイターの記事の見出しをみて、さもあらんと思った。

記事によると連邦政府の調査National Center for Health Statistics (NCHS) で、今やアメリカでは超肥満が単なる肥満の数を上回ったということで、なんとアメリカ人の34%以上がいわゆる「超肥満」で、「肥満」の32.7%を上回り、6%が「病的肥満」であるという結果が出た。つまりアメリカの大人の人口の1/3以上の7千2百万以上が超肥満だということになる。これは2005年から2006年にかけて集められたアンケート調査の結果だ。

超肥満の計算は身長と体重の比を使ったBMIの体重(kg)割る身長の二乗。『BMI=体重kg/(身長m)2』の法的式を基本にしており、BMIが25から29の人は肥満、30から40は超肥満、40以上は病的肥満と定義づけられている。この計算でいくと、身長165cmの人なら体重68キロでやや肥満、82キロでは超肥満となる。もっとも筋肉質で筋トレとかやっていれば脂肪分は少なくても体重は重いので誤って肥満と判断されるひとがいることは否めない。

ただ1988年から1994年にかけて行われたアンケート調査では33%が肥満、22.9%が超肥満、2.9%が病的肥満という数だったというから、年を追うごとに超肥満が増えたことは確か。

アメリカでは32%の児童がやや肥満のカテゴリーに入っており、16%が超肥満でなんと11%が病的肥満だという。最近は子供でも以前なら大人の間でしか見られなかった高血圧だの糖尿だの心臓病だのが見られるようになったというのも、子供達の太り過ぎが原因であることは間違いない。

アメリカの小学校や中学校では校内の自動販売機でソーダやジャンクフードの販売を止めるところも見られるようになったがあまり効果はないようだ。

本日の午後にカカシは美容院に行ったのだが、そこで母親のヘアーカットを待っている8〜9歳くらいの女の子のお腹が妊婦のようにぷっくり膨らんでいるのを見た。この子は顔、腕、足なども太っており、いくらなんでもこの年で妊娠しているはずはないので、どう見ても肥満児としか言いようがない。あの年であそこまで太るというのは親の責任だろう。

カカシは1960年代から70年代の日本で育ったので、現在のアメリカと比べてもしょうがないかもしれないが、カカシの母は子供達の虫歯を恐れて家に甘いお菓子をほとんど置いていなかった。たまの来客用の菓子はカカシや他の子供達が解らないようなところに隠してあり、我々には手がでなかったし、和菓子などはその時に使いに出されて買う程度で、来客の残り物をよだれをたらして待っていたことを覚えている。カカシがお菓子を自由に食べることが出来たのは遠足などの特別行事の時に母が持たせてくれた板チョコとかキャラメルなどがせいぜいだった。夏休みに特別なお小遣いをもらってアイスクリームを食べられた日は幸せだったなああ。

当時はビデオゲームもなかったし、狭い団地の部屋にカカシ用のテレビがあったわけでもないので、学校から帰ればランドセルを放り出して外で近所の子供達と鬼ごっこしたり自転車に乗って空き地で危険なアクロバットに専念したりするしかやることがなかった。でも考えてみれば高価なビデオゲームに明け暮れる今の子供達より幸せだったかもしれない。少なくとも健康的であったことは確かだろう。

同年代にアメリカはロサンゼルス近郊で育ったミスター苺も、学校から帰ったらすぐに自転車に乗って近所の空き地へ行き、スケートボードなどで友達と暗くなるまで遊んでいたというから、当時の子供の生活は日本でもアメリカでも大した差はなかったのかもしれない。

子供が太りすぎるのはどう考えても親の責任だが、自分が超肥満では子供の食生活を管理できないのは当たり前。子供は親の生活態度をお手本にしているのだから、先ずは親から生活態度を改める必要があるだろう。

January 11, 2009, 現時間 12:03 AM

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