January 18, 2009

歴史は語る、ブッシュ大統領は正しかった

アメリカ四十三代目の大統領、ジョージ・W・ブッシュの任期があと数日で終わろうとしている。2001年の911同時多発テロで始まり、アフガニスタン戦争、イラク戦争、と動乱の8年間を戦時大統領として貫き通したブッシュ大統領。今日はそのブッシュ43を歴史はどう評価するか、イギリスの歴史学者のアンドリュー・ロバーツ氏のエッセーから紹介しよう。題して、History will show that George W Bush was right (歴史は語る、ジョージ・W・ブッシュは正しかった)

ロバーツ氏がこのエッセーを書くに至ったのは、アメリカのラジオ番組から出演依頼の電話がかかって来たことがきっかけだ。その時電話の向こうの女性は「討論会を企画してるんですが、、歴史的な面から見て、ジョージ・W・ブッシュは20世紀最悪の大統領だったか、それともアメリカの歴史上最悪だったか、ご意見をお聞かせ願いたいと思いまして、、、」ブッシュ大統領は20世紀の大統領ではなく21世紀最初の大統領なのだが、ま、それはいいとして、これに対してロバーツ博士は「彼は良い大統領だと思いますよ。」と答えて相手は絶句したそうだ。博士がラジオ番組のゲスト出演に招待されなかったことは言うまでもない。

ブッシュ大統領ほどアメリカ及び世界のメディアから叩かれた大統領も少ない。ブッシュといえば脊髄反射で忌み嫌うヒステリーな批評家が多いが、歴史的に冷静な目で判断した場合、ブッシュ大統領は与えられた厳しい試練にひとつひとつ真剣に挑み、めざましい成功を収めたと評価されてしかるべきだ。

ブッシュ大統領の8ヶ月目にしておきた911同時多発テロが大統領の器量を試す瞬間であったことは間違いない。ロバーツ氏も指摘しているが、「あの時、あの事件を最後に今に至るまでアメリカ内部でイスラム原理教テロリストの手にかかるアメリカ人が出ないと予期した人」など一人も居なかった。

911事件直後にブッシュ大統領が取った数々の対策は間違いなくアメリカを安全にした。ブッシュ大統領が施行した愛国法はアメリカ国境の警備を厳しくし、アメリカに出入りする旅行者を丹念に調べあげ、テロリスト容疑者を盗聴し、世界中の諜報機関との協力を可能にした。これによって911以後に計画された何百というテロ陰謀が暴露され、何百何千というアメリカ人が殺されるのを防いだ。例えば2005年に計画されていた航空機テロ陰謀が未然に防がれたのも、911以後ブッシュ大統領が強く要請した諜報機関同士の情報交換と協力があったからこそである。

カカシは911直後のブッシュ大統領の決断力の強さと実行力を見て、『この時、この人が大統領でいてくれてアメリカは幸いだった』と本気で神に感謝した。これがアル・地球温暖化・ゴアだったら、アメリカは今頃イスラム教テロの連続攻撃に恐れおののいていたことだろう。

次に、ロバーツ氏は2001年のアフガニスタン攻撃も2003年のイラク侵略も、歴史的な流れから判断すれば、これらの戦争の本当の理由が解るはずだと書いている。当時、これらの戦争が石油のためにブッシュが仕掛けたとかいう馬鹿げた陰謀説がまぬけな人間らの間でまことしやかに語られたことなど、未来の歴史家らの間ではマイケル・ムーアというパロディ映画専門監督の妄想だったくらいにしか取り扱われないだろう。それよりも、イラクが14もの国連条例を破っていたこと、フセイン政権による膨大な人権迫害を、そして1991年の湾岸戦争が未決着であったといった事実を考えれば、戦争の理由は明白だと判断されるだろう。

同時に歴史の冷静な目から判断すれば、ブッシュ大統領がイラクに大量破壊兵器がなかったことを最初から知っていたという陰謀説がどれだけ馬鹿げたものであるかがわかるはずだとロバーツ氏は言う。当時、イギリス、フセインの軍事幹部ら、フランス、中国、イスラエル、ロシアの政府、そしてSISやCIAといったすべての諜報機関がイラクにWMDがあると考えていたことは歴史的な事実である。フセインが湾岸戦争当時に持っていたWMDを自主的に破壊などするはずはないし、実際にフセインは化学兵器を世界が目前で自国の少数民族に対して化学兵器を使い大量殺人をおこなっている。しかもWMD破棄の証拠を確認にきた国連の査察団を1998年と2001年に二度に渡って追い出した事実を考えれば、イラクにWMDが存在すると誰もが考えたことは極自然である。

ブッシュ大統領は同盟軍が大量埋葬地や拷問部屋を発見し、食料のための石油プログラムが腐敗したフセイン政権にどれだけ悪用されて無能なものになっていたかを確認できると予測した。そして事実ブッシュ大統領の予測がすべて正しかったことが証明されている。ロバーツ氏は、WMDの存在だけが的が外れたとはいうものの、ブッシュの認識は当時の西洋及び東洋そしてアラブ社会で考えられていたことと何ら変わりはなかった。

ここでカカシはWMDは実際には発見されていると主張しておく。これは以前にも何度も書いていることだが、WMDの発見はアメリカのCIAの陰謀によって隠蔽された。これはCIAがWMDの存在を隠したという意味ではなく、見つかったWMDをWMDとして認めなかったことである。これに対してブッシュ大統領はCIAの判断は間違っていると断固主張すべきだった。ブッシュ大統領のCIAへの甘い顔はブッシュの弱点として何度も何度もブッシュ政権を傷つけている。カカシのような保守派はブッシュのこの甘さには何度も苛立ちを覚えさせられた。

歴史が客観的にブッシュの功績を判断するならば、2000年のリビアによるWMD開発断念宣言などブッシュ大統領の大手柄として高く評価されるべきだ。リビアのカダフィ大統領は西側メディアのプロパガンダなど無視して、実際にブッシュ大統領率いるアメリカがどれだけ独裁者にとって危険な国であるかを正しく判断した数少ない懸命な人間だ。

ところでカカシはブッシュはCIAに甘かったと書いたが、世界の主流メディアがブッシュを単独主義と攻撃したこととは裏腹に、カカシはブッシュの最大の弱点はブッシュが周りの人間に気を使いすぎたことにあると考えている。つまり、ブッシュは大統領に立候補した時の「優しい保守派」主義をずっと貫いていたのだ。

これについてロバーツ氏もカカシと同じことを指摘している。ブッシュは隠し事をしない正直な人なのでハリケーンカトリーナの対策が遅れたことなども含め、自分の過ちはさっさと認めてしまう。しかしここに問題がある。何故ならロバーツ氏はこうしたブッシュの「過ち」はブッシュがばりばり右翼の単独主義だったから起きたのではなく、相手の立場を尊重しすぎ、常にライバルの同意を得ようと努力しすぎたことから生じたものだったからだと説明する。ハリケーンカトリーナで地元民の避難が遅れたのも、ブッシュが民主党の地元知事の権限を尊重して、自ら避難命令を出すことを遠慮したことが原因だし、イラク戦争の開戦が遅れたのもフセインイラクと通じていたシュラック古狸が常任理事を勤めるような国連議会の承認を得ようと時間を無駄使いしてしまったことにある。

ロバーツ氏はブッシュのいわゆる口べたに関しても歴史は寛容な評価をするはずだという。偉大なる伝達者といわれたロナルド・レーガン大統領もしょっちゅう言い間違いをした。アメリカ初のビジネス学士号を持つブッシュ大統領のエール大学での成績がライバルのジョン・ケリーより良かったのは歴史的事実。ブッシュが無学だとか馬鹿だとかいう現在の主流メディアの評価は歴史上では不思議な神話となるだろう。ブッシュの学歴もその知識もブッシュ図書館が設立されればあきらかになる。

オリバー・ストーン監督制作の映画『W』のなかで描写されているブッシュ像は、ブッシュが馬鹿みたいに口を開けたまま物を食べるとか、使用人に乱暴だとかいう出鱈目に満ちている。だが、ブッシュが書いた手紙や日記などによって、それがどれだけくだらない言いがかりであるかがはっきりするはずだとロバーツ氏。カカシもブッシュ大統領と直接会って話をした保守派ラジオのトークショーDJや、イラクやアフガニスタンでの戦没者家族などから、ブッシュがどれほど優しく思いやりのある人かという話をたくさん聞いている。ホワイトハウスでインターンの女の子のお尻や献金運動家の人妻の胸にさわったりするような下品な大統領などとは大違いである。 歴史が公平ならば、ブッシュ大統領がどれだけいい人で、誰でも友達になりたいと思うような気さくな人であったと評価するであろう。

ロバーツ氏は歴史はアル・フランケンの侮辱の代わりに、ブッシュ大統領の前代稀なアフリカへのマラリヤ患者救済政策を讃えたボブ・ゲルドフやインドの首相の「インド市民はあなたを深く愛しています」という言葉を聞くであろうとし、アフガニスタンの女性達がタリバンからの虐待や独裁から救われたことを感謝する声を聞くだろうと書いている。

アブ・グレーブの醜態も、ブッシュ政権がその犯人たちを罰したのであり、水攻め拷問にしても、歴史家たちはそれが911陰謀の張本人を含む凶悪なテロリスト三人のみにしか使われなかったこと、この拷問により数々のテロ計画が暴露され、世界中で何千という人の命がすくわれたであろう事実をしるだろう。外国からテロリストを極秘にアメリカへ送還させたことが批判された事実にしても、いったい他にどんな方法があったのかと歴史家たちは疑問に思うだろう。

ブッシュ大統領任期最後におきた不動産を巡る金融危機にしても、不動産ローンなど最初からもつべきでなかった人々に民主党が無理を言って銀行に理不尽な住宅ローンを組ませたことが原因だった。主流メディアも民主党も今はその責任をブッシュ大統領に押し付けているが、客観的に歴史を見た場合、この責任はブッシュにあるのではなく、クリントン時代に行われたファニーメイやフレディメイの規則緩和に問題があったこと、ブッシュ大統領がそれを何度も改善しようとしては民主党議会に阻止されたことなどがはっきりする。ブッシュの提案した70億ドルの救済こそが本当にこの危機を乗り越えるの役立つかもしれないのだ。

911への反応として単純だと批評家からせせら笑われたブッシュの対策こそが、将来の歴史家の目から見れば、死のカルトの独裁から文明社会を救うために最適な対策だったと評価されるかもしれない。

どの戦争でも間違いは起きるものだ。だが、軍隊も外交官も西側諸国の誰もが反対したにもかかわらず、ブッシュ大統領が押し通した増派によってイラク戦争は勝ちつつある。今日イラクのGDPはサダム時代より三割増しであり、イラク市民はフセインの独裁とその強姦魔息子達の魔の手から解放された。

8年に渡る戦争で出たアメリカ兵の戦死者にしても、第二次世界大戦でたった二つの島を勝ち取るために出した戦死者の数よりずっと少ない。一般市民の犠牲者にしてもイラクが第二次世界大戦後に体験した20にも及ぶ紛争での犠牲者の数に比べたら足下にも及ばない。

イラク戦争はアメリカが先導した同盟軍の勝利であった。ブッシュを嫌う批評家達もこの事実を無視することは出来ない。いつか必ずそのことに面と向かわねばならないはずだ、とロバーツ氏はしめくくる。

カカシはロバーツ氏ほど楽観的に物をみていない。世界恐慌でアメリカの大不況について全くなんの解決もしなかったルーズベルト大統領が、いまだに大不況からアメリカを救った神様みたいに言われていることからしても、ブッシュ大統領がイラク戦争に勝って、イスラムテロリストからアメリカを救ったなんていう歴史的事実はリベラルな大学教授らによって隠蔽されてしまうだろう。そしてそのかわりに未来の人々は、石油欲しさに始めたイラク戦争で、アメリカを泥沼に追い込んだブッシュ大統領の悪政権を引き継いだ偉大なるオバマ大統領が、イラク戦争に勝利をもたらしアメリカをテロの脅威から救った、とかなんとか歴史は書き換えられるに違いない。

だからこの時代を生きた我々が、ことあるごとに主流メディアの嘘出鱈目に立ち向かって真実を語り継げなければならないのだ。

January 18, 2009, 現時間 2:23 AM

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下記投稿者名: dust_speculator

お久しぶりですカカシさん
ブッシュさんがホワイトハウスから居なくなってしまうのは寂しい限りですね。現実の金融危機を見ると、イラク戦争は、遠い過去になってしまったようです。ブッシュさんが終戦への道筋を付けてくれたお陰で、バラクの様な素人でもそれなりの格好が付くようになりました。
イラク戦争の報道に関し、実は私も不満が多くあります。元々、湾岸戦争の停戦の条件が無制限の査察受け入れであり、それを妨害しただけでも開戦理由になります。また、人的な被害は、フセイン政権存続の方が大きいことも、報道していませんでした。
イラク戦争開戦当時、TVで「フセインが存続するための経済経済は解かれず、結果、被害に合うのは戦闘員よりも非戦闘員の方が多い」と言った学者は、次の日からTVからお呼びが掛からなくなりました。
http://mhe00465.cocolog-nifty.com/meguro/2007/03/post_6a7d.html

上記投稿者名: dust_speculator [TypeKey Profile Page] 日付 January 20, 2009 1:10 AM

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