November 16, 2008

カリフォルニア州、同性愛結婚が敗北した日

今年の五月にカカシはカリフォルニア州の最高裁が同性同士の結婚を禁止する州法がカリフォルニアの憲法に違反するとして、州民の60%が投票した州法22条を違憲とし、事実上カリフォルニアにおける同性結婚を認めたという話をカリフォルニア最高裁、同性結婚禁止法は違憲と判決したで述べた。

そこでカリフォルニア州の保守派が中心となって、結婚は成人した一人の男と一人の女との間でのみ認められるという憲法改正案を提案、今回の全国選挙の際に州民の投票によってこの憲法改正案の決議案8条は見事に通った。

土曜日、これに抗議した同性愛者たちが全国で一斉に抗議のデモ行進を行った。ロサンゼルスタイムスの記事によると、ロサンゼルスでは、抗議者達が市役所前に集まり、虹の旗や「ミスターナイスゲイはもう止めた」「憎しみにノー」などのスローガンを書いたサインなどをかかげて肩を組んで歌いながらダウンタウンに繰り出したという。

はっきり言って、結婚は「一人の男と一人の女の間のみで認められる」という法律のどこに同性愛者に対する憎しみが含まれているというのか、自分らの身勝手な要求が受け入れられないと、すぐに他人の差別意識や憎しみのせいにするのはリベラル運動家の悪いクセである。

ロサンゼルス警察の概算によると1万から1万2千の抗議者が集まったが、予測された4万をかなり下回る数だったようだ。

いくら運動家たちが抗議のデモ行進をしてみても、カリフォルニア市民が投票して決めたことなので、これ以上どうすることも出来ない。こういうデモ行進は選挙の前に行って市民の理解を仰ぐのが正当なやり方だ。だいたい同性結婚を法廷を使って無理矢理市民に押し付けようとしたことが、今回の憲法改正案につながったのだということを運動家たちは心得るべきである。州民の理解を得たいのであれば、州民の意思を冒涜するような裁判を起こすべきではなかったのだ。

しかし同性結婚奨励派の運動家たちは何故かその「憎しみ」を宗教、特にモルモン教に向けている。運動家達が持っていた看板のメッセージを読んでみると、、

「もし天国が差別するなら行きたくない。」
「同じ聖書が奴隷を正当化した。」
「一夫多妻制度のどこが伝統なのさ?」
「どこに私のゲイ税金控除があるの?」I
「ジョセフ・スミスの33人の妻達。対してゲイの妻はひとり」
「私はゲイに生まれた。お前らは宗教を教えられた。」
「兄貴が結婚する、、また!なんでおれは一度も結婚できねんだ?」

とまあ、宗教にあてつけたメッセージが続く。憎しみを止めろ、とか言ってる割にはどっちが憎しみを煽っているんだとききたいね。ま、左翼市民運動なんてのはいつもこういう偽善に満ちているものだが。

興味深いのは、同性結婚を認める理由として黒人と白人の結婚の例がよく上げられるが、当の黒人は出口結果によると2:1の割で決議案8条に投票したという。黒人と白人の結婚は同性結婚とは全く別もの。一緒にされてはたまらないといったところだろう。

カカシには同性愛の友達が結構いるが、結婚したいと言っている人はいない。過激派の同性愛運動家はこうしたごく普通の同性愛者にとっては非常に迷惑な存在だ。何故なら結婚ではなく、シビルユニオンというほぼ結婚と同じような保証がされるシステムなら、私を含め多くの州民が支持してきた。だが、今回のような極端なやり方をみて、あのシステムは結婚を無理矢理私たちに押し付ける策略だったのだと気がついた州民の多くが今後同性愛者の立場をよくする法律にはその都度疑いの目を向けるようになるだろうから。

November 16, 2008, 現時間 5:41 PM

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» 差別意識は個人主義か全体主義かで違ってくる from In the Strawberry Field
カリフォルニアの同性結婚裁判について私のエントリーに反論しているnodadaなるサイトがあり(以前に腐男子とか言ってた人と同一人物かな?)はてなのブックマークでも似たようなコメントが多かったので、この人のエントリーをサンプルに個人主義と団体主義の違いについて考えてみたいと思う。前後の関係が解らない人は先ずこちらとこちらを読んでいただきたい。 ちょっと背景を説明すると、カリフォルニアでは去年、結婚は一夫一婦制のみの間でされるべきという法律が州民投票によって通ったのだが、それに異論を唱えた同性結婚支持派... [Read More]

トラックバック日付け January 17, 2010 2:11 AM

コメント

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下記投稿者名: Sachi

下記は多分カカシのブログを読まずに、例の左翼フェミニストの意見だけを参考にして書いたと思われる人のコメント:

余談ですが、私がmacskaさんに期待した理由と正反対の認識・思考パターンなのが苺畑カカシさんで、自分の認識や意見だけが唯一的な真実・正義で、それに反する認識や意見の人は真実がわからない愚者、正義に反する非国民と侮蔑的なレッテル貼りして、それ以外の認識や評価は一切受け入れないという硬直的な思考パターンで対話不可能な人、自分と同じ認識や意見の人の間では対話できるけど、自分と認識や意見が異なる人とは対話できない人だと思ってます。そういう人はどのような思想や意見の立場にかかわらず存在し、インターネットが普及して以来、掲示板、QAサイト、ブログやニュースのコメント欄で、自分の感情を発散し意見を表明し、認識や意見が異なる他者を罵倒・侮蔑することはできても、社会を変革することは出来ない生産性がない人なので相手をするだけ時間の無駄だと思います。fruitswines

そう言って自分に同意してくれそうな人のブログには投稿するけど、自分に反対しそうなブログの著者は侮辱しても当人との対話は避けるひとってのはどういう思考の持ち主なんでしょうね?

カカシ

上記投稿者名: Sachi Author Profile Page 日付 November 18, 2008 12:33 AM

下記投稿者名: nowayout

こんにちは。
投稿がないことについてのカカシさんのご指摘ですが、単に、こちらのブログではコメントするのにいちいちTypePadのアカウントを作ったりしなくてはならないのが面倒だから、という可能性も考えられませんか?
実際、私も今回初めてTypePadのアカウントを作ってみたのですが、ちょっとコメント書きたいだけなのに面倒だなあと思ってしまいました。

上記投稿者名: nowayout Author Profile Page 日付 December 5, 2008 8:14 PM

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