August 21, 2008

マケインとの討論に負けたオバマの見苦しい言いがかり

更新が遅れて申し訳ありません。実は今日本の実家に里帰り中。お盆やオリンピック観戦など色々あって、まったくブログに専念できずご迷惑をおかけしております。

アメリカ時間の17日、米大統領民主党候補のバラク・オバマと共和党候補のジョン・マケインとがリック・ワレン牧師司会のフォーラムに参加した。この形式ではワレン牧師があらかじめ用意した同じ質問をオバマとマケインの双方にするというものだったのだが、どうやらこれにはマケインのほうに勝負があったようだ。それというのも、オバマ側の陣営はマケインの答えがあまりにもよくできていたので、マケイン側はあらかじめ質問を聞いていたのではないかと下種のかんぐりをしているからだ。

問題となったのはワレン牧師の「人権はいくつから保障されるのか」という質問で、オバマが「私の給料レベルより上の質問だ」と自分には答えられないとしたのに対し、マケインが「妊娠した時」と躊躇せずに答えたことで、オバマ側はこの質問は明らかにマケインに有利なものだったと主張している。

「もちろんマケインはよく見えましたよ。」と匿名のオバマスタッフ。「彼は自分の答えがどう受け止められるか心配する必要がないんですから。自分の話す要点を思い出す必要もなかったし、考える必要もないし、考えるふりすらする必要さえなかったんですから。 信じていることをおもいつくまま言えばよかったんです。明らかにこの試合ではマケインのほうに不公平な有利性がありますよ。そのことはアメリカ市民にもよくわかってもらえると思いますが、、、例によってこれが共和党の汚いやり方ですよ。」

マケインの「不公平な有利性」とは、マケインのほうが政治家として経験豊かであり、普段からそういう質問についてきちんと考えをまとめているということだけだ。自分の考えがないので専門家に台本を書いてもらわなければ何も言えない経験不足で政治的才能ゼロのオバマでは力が及ばないのは当たり前だ。

しかし、NBCテレビのアンドレア・ミッチェル司会者はオバマ側の言いがかりをそのままあたかも事実でもあるかのように、ミートザプレスという政治評論番組で繰り返した。このことで、さすがにマケイン側からクレームがついた

マケイン選挙事務所はオバマ陣営の、マケインがあらかじめ質問の内容を知っていたという言いがかりには何の根拠もないとし、にもかかわらずジャーナリストであるはずのミッチェルが裏も取らずにあたかもオバマの言いがかりが真実であるかのようにテレビ放送で発言したことは遺憾であるとして抗議文を送った。

マケイン側の抗議は当たり前だが、はっきり言って、討論会やフォーラムで失敗する度にそれを司会者や討論相手のせいにして、自分の失言の言い訳ばかりしているオバマの見苦しい態度こそ有権者はいずれうんざりするのではないだろうか。プロの政治家とは思えないほどナイーブな反応に私は呆れているのだが、マケインもこのオバマのこの子供じみた言い訳を指摘して選挙運動にがんばってもらいたい。

August 21, 2008, 現時間 6:07 AM

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