February 29, 2008

オリンピックは弁当持参のアメリカチーム

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中国からの危険な製品や食品の話はこのブログでの何回か取り上げてきたが、次から次へと危険物が入ってきて、今後もそれがおさまる気配は全くない。ここ数カ月の間で起きた事件だけを取り上げてみてもこんなにある。

  • 中国製冷凍餃子に含まれていた殺虫剤で子供を含む何十人も日本人が中毒を起こす。死者が出なかったのも日本の救急医療施設が行き届いていたおかげで、日本の医学が中国並みだったらどれだけの人間が死んでいたか分からない。
  • ほんの数日前、中国のレストランで工業用の塩、亜硫酸塩を使って客が二人死亡、何十人が入院するという事件が起きた。
  • 去年にも食塩が足りなくなって近くの工事現場から亜硫酸塩を借りてきて肉料理に使った料理を食べて男の子が即死した事件があったばかり。
  • そしてアメリカでも中国製の血液製剤グロブリンでアレルギー反応をだした患者が4人死に、何百人という負傷者がでた事件などがある。これも日本の餃子事件と同じで中国は自分らの非を一切認めていない。

中国の大気や水汚染は相当なもので、川など汚染がひどくて乾ききっているというではないか。こんな汚い国で作られる食品など安心して食べられるはずがない。これではアメリカのオリンピックチームが選手の食べるすべての食料品をアメリカから持参することになったというのも納得がいく。

8月に開催される北京オリンピック(五輪)の際、米国代表チームはすべての食材料を中国の外から持ち込むことにした。

米オリンピック委員会(USOC)は、牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類2万5000ポンド(11.3トン)をケロッグやタイソンなど米大手食品企業の支援を受けて北京に空輸する計画だと、米ニューヨークタイムズ(NYT)が9日(現地時間)報じた。

米国から送られた肉類は五輪開幕2カ月前に現地に到着する。 その後、徹底した税関検査を経て、600人余の米五輪代表チームが到着する3週間前、USOC側に引き渡される予定だ。

中国政府はこのアメリカの決断に顔を潰されたとかなり憤慨しているという。国際オリンピック委員会の規定ではオリンピック村への食料持参は禁じられている。それというのもオリンピック村と契約を結んでいる食品やレストラン業者の利益を守るということと、外部から違法の筋力増幅薬などが持ちこまれるのを防ぐのが目的だ。アメリカはその規則にひっかからないようにオリンピック村の外にある学校の敷地を借りるらしい。

実際には中国で売られている食品は危険なだけでなく、信じられない量の違法薬剤が平気で含まれているのだという。

USOCの関係者は、2年前から現地調査を行ってきた結果、こうした決定を下した、と明らかにした。 中国産の鶏肉に禁止薬物のステロイドが多量に含まれていることを確認した、ということだ。

NYTはこの関係者の話を引用し、「選手がこの鶏肉を食べた場合、薬物テストで引っかかる可能性もある」と報じた。これだけではない。 他の多くの食品も殺虫剤や不法薬物で汚染され、米国選手が現地の食品を食べた場合、病気にかかる危険もあると、USOCは判断した。

アメリカですらこうなのだから、中国で日本の運動選手やファンたちが暴力を振るわれるような国に、日本が中国へ選手を大量に送り込むのはさぞかし心配なことだろう。この間の毒餃子にしたとこで、事故なのかテロ行為なのかまだはっきりしていない。日本で中国オリンピックをボイコットすべきだという意見がでるのは当然だ。

中国において偶発的に起きる食中毒だけでなく、カカシは中国政府が意図的に外国人チームの食事に毒を盛ったり違法薬剤を投入して薬物テストにひっかけて失格させようという策略があるのではないかと勘ぐりたくなる。これまでの中国の反日感情を考えるとまんざら被害妄想では片付けられないと思う。

これまでも日本のサッカーチームが中国でひどい仕打ちを受けた話はいくつも聞いているが、この間のアジアカップでの日本対中国の試合はひどいものだった。これは坂さんのところで読んだのだが、YouTubeのビデオをみてみると、坂さんの文章を読んで想像していたよりずっとひどい試合だった。

この試合中、中国選手は日本選手を殴る蹴るはもとよりタックルだの首を締めるだのひどいったらない。それを北朝鮮のレフェリーは完全に見て見ぬ振り。イエローカードがたった3回出ただけでレッドカードはゼロ。

 

 

(Here's the YouTube link, if you cannot see the video here.)

よくぞこれで勝ったと声援を送りたい!

さて、アメリカの食料持ち込み宣言に怒った中国は海外からの食料持ち込みを禁止する方針を明らかにしている。関税あたりで差しとめて没収するつもりらしい。

もしそのようなことが起きたら、私は正直いってアメリカチームは選手一同回り右してかえってくるべきだと思う。中国政府が外国人選手たちの安全を保証できない以上、こんなゲームに参加すべきではない。日本も食料持ち込みを拒否されたらオリンピックはボイコットすべきだろう。日本の選手のほうがアメリカの選手よりもずっと危険な状態にさらされているのだから。

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February 29, 2008, 現時間 7:49 PM

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コメント

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下記投稿者名: Strapdown

>アメリカはその規則にひっかからないようにオリンピック村の外にある学校の敷地を借りるらしい。
これが事実だとすると、アメリカらしい現実的な対応ですね。臨機応変にこんなことを思いつき且つ実行できるのは羨ましい。予想される不利益から自国選手を保護しようとするのは当然です。
日本も何か対策を講じる必要があると思いますが、残念ながら「具体的に何をするのか」には有効な案を出せないと思います。
日中政府間で「友好」とか「互いの信頼関係」とかの耳障りの良いスローガンで現実の問題を隠してしまいそうですね。「気分」の外交しかできないから仕方がないとはいえ、現実的に益のあることをして欲しいものです。

上記投稿者名: Strapdown Author Profile Page 日付 February 29, 2008 11:03 PM

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