May 29, 2007

恐ろしい中国産の食物

最近中国から輸入された食物に毒物が含まれているというニュースを多く聞くようになった。この間もアメリカに輸出されたペットフードに毒物が含まれていて何百匹という犬猫が死んだというニュースを聞いたばかりだ。

実際私が中国産のものには気をつけるべきだと考えはじめたのはほんの一年ほど前のことで、特に陳さんのところで色々な記事が紹介される度に、中国産のものは絶対に食べないぞと思うようになった。中国では企業用の油が食用油に使われている話がずいぶん出たため、レストランに自分で食用油を持っていく人が増えているというくらい信用されていない。

今日も「中国産アンコウにフグ混入」という記事を見て、もっと詳しく読もうとヤフーのサイトに行ってみたら関連記事がたくさん載っていて驚いてしまった。まずこの記事から。

中国産アンコウにフグ混入=入院者発生で自主回収−米

5月26日8時2分配信 時事通信

 【ワシントン25日時事】中国産アンコウとして出荷された魚の箱に猛毒を持つフグが混入していたとして、米カリフォルニア州の魚輸入業者は25日までに自主回収に乗り出した。シカゴでは入院者も出ており、事態を重視した米食品医薬品局(FDA)は調査に乗り出すとともに、注意を呼び掛けている。

 米国では最近、中国の原材料を使ったペットフードの大量回収に加え、中国産練り歯磨きについてもFDAが検査を開始。フグ混入で中国産の食品や医薬品への懸念がさらに広がりそうだ。 

関連記事として載っていた中国からの食物に関する記事の見出しを見ていただきたい。

有毒物質を入れても合法?中国産練り歯磨きに致死量の毒物 - Record China(25日)

中国産ナマズの販売停止=抗生物質残留で−米アラバマ州など - 時事通信(24日)

米食品安全性基準、中国の違反が最多 - 米国 - AFP BB News(23日)

中国産毒性物質、風邪薬として売られていた - 朝鮮日報(7日)

米ペットフード禍 中国ずさん管理 食品への影響懸念 - 産経新聞(5日)

中国産飼料に化学物質 米、食べた豚の流通禁止 - 産経新聞(4月27日)

まったくこんな国でオリンピックなんかできるのかね。私が選手なら絶対に自分が食べる分の食料は持っていくね。オリンピック村での食事はまだしもだが競技の前には地方の食べ物など絶対に食べない。水もペットボトルで大量に持っていく。

私が疑問に思うのは狂牛病の恐れがあるとして、アメリカからの牛肉を一年以上も輸入禁止にしていた日本では中国産の食物に関する規制はどのくらい厳しく行っているのだろうかということだ。アメリカでは日本が輸入禁止にしている間一件も狂牛病発生は起きていない。だが中国では上記の通り次から次へと恐ろしい話が出てきている。

日本在住の友達がスーパーなどでは国産の野菜を買うように気をつけることはできるが、コンビニのお弁当などに使われている野菜はかなり安価なものが多いため、実際どこからきたものなのか全くわからないと言っていた。

これは中国だけに限らないが、共産主義国家の公害は自由主義国家のそれよりもずっとひどい。日本でもアメリカでも1960年代の公害は今に比べたらひどいものだった。昔のアメリカのテレビ番組でロサンゼルスを舞台にした「弁護士ペリー・メイソン」の再放送を見ていると、市役所や警察署のある当たりの風景でスモッグがひどいのが目立つ。現在同じ場所で撮影したらスモッグなど目では見えないほど空気はきれいだ。

どうして自由主義社会では公害が減っていくのだろうか? それは政府による規制というよりも個々の企業の利益が原因だ。資本主義は金儲け主義でなんでも金になりさえすればどんな危険な品物を売ってもかまわないように思う。だが実際はそうではない。危険な製品を売れば消費者は次からその製品を買わなくなる。企業が垂れ流す汚水で近所で被害が出れば訴訟が起きて膨大な損害賠償を払わされ企業はつぶれる。市民からの規制を要求する声が大きく聞かれるようになり、お役人たちもそれに応えざる終えなくなる。

ところが共産主義やファシズムでは政府が企業をコントロールしているわけだから、企業内部で重役が個々の判断をしてその責任をとらされるということはない。政府が気に入った企業なら公害を起こしていようが危険な製品を作っていようが保護される。だから個々の労働者が個人的に企業のために安全で能率良い仕事をしようなどという意欲は湧かない。

以前に中国で豆腐工場をはじめた日本人の話をテレビのドキュメンタリーで見たことがある。豆腐工場のなかでスチームを通すパイプがつながっているのだが、パイプのつなぎ目がきちんと封鎖されていないためあちこちからスチームが漏れて最終的な圧力が保てていない。工場につとめる従業員の誰もあちこちからもれるスチームをはた目に何もしようとしないのである。日本人の工場長が従業員に漏れを封鎖するように命令するまで誰も自分から動こうとしなかった。一生懸命働こうとどうしようとお給料は同じなのだから無理をすることはないという長年にわたる共産主義の態度がここに出ている。

中国そのものは資本主義社会ではない。だが、中国がグローバリゼーションのなかで生き残るためには安全な食物を生産する必要がある。今後このような危険な食物ばかりを輸出するならば、先進国はどこも中国からの食物輸入をしなくなるだろう。もしかしてそうなってはじめて中国は資本主義国家として生まれ変わることができるのかもしれない。

May 29, 2007, 現時間 12:46 AM

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