May 20, 2007

イラクブロガー、テロとの戦いは続けなければならない!

ミスター苺紹介イラク・ザ・モデルのこの記事はすばらしい。

ここでも何度か紹介しているが、イラク・ザ・モデルはバグダッド在住のモハメッド、オマー、アリのファディ三兄弟で始めたブログ。途中アリが抜けて今は二人で経営しているが、彼らのエントリーを呼んでいるとその勇気に常に感心させられる。

安全なアメリカで安楽イスに腰掛けながら「イラクは泥沼だ、即撤退だ!」と騒ぎ立てる敗北主義者とは対照的に、暴力の真っ只中にいながら希望を捨てず、イラクの将来のために努力したいと常に未来をみつめるモハメッドとオマーに声援を送りたい。

さて、このエントリーでも「砂の中に頭を埋めないでくれ」とモハメッドは対テロ戦争はあきらめてはいけない、アメリカ軍は撤退してはいけないと、この戦争の大切さを訴えている。モハメッドはイラク国内でもアメリカにもアメリカは負けているというメッセージを送り込むのは間違っていると語る。

ハリー・リードの「アメリカは負けた」宣言に続いて、アルカエダのザワヒリは「我々は勝った」宣言をしているが、実際の戦況をみていると、どちらが勝ったなどといえたような状態ではなく、かえってアルカエダの方が苦戦状態にあるとモハメッドは言う。

イラク戦争はドンパチ戦争であると同時に情報戦争でもあるわけで、アメリカやイラクから間違ったメッセージを送り込むことは、すでに複雑な状況をさらに複雑にし、イランやシリア、サウジアラビアなどに漬け込まれるのが落ちだとモハメッドは言う。

アメリカ軍はイラクに駐留し続けるべきだ。そして必要とあれば状況に応じて援軍を送るべきだ。それだけでなく、中東に脅威を及ぼし、醜い限りの欲望で核兵器を使って世界中を脅迫し、熱狂的な願望と妄想によって世界のみならず自分達をも破壊しようという悪の巣は徹底的に叩く必要があるのだ。 ...

我々はこれらの犯罪者や独裁者と戦い続けねければならない。奴らがこの地で自由を愛する人々が一人ではないことを知るまで。自由と威厳に満ちた生活は人類すべての希望だ。それが我々を団結させるのだ。死や自爆ではない。他の国の自由を愛する人々が我々に手を差し伸べる時、アクマネナジャド、ナスララ、アサード、カダフィのようなすべての独裁者と殺人鬼らは我々は彼らの息子らに引き継がれる所有物ではないことを知るだろう。我々は文明に属するのだ。...奴らは我々の威厳を醜い犯罪によって奪い取ることは出来ない、我々を撤退させることもできない。世界は自由の戦士らに出て行けという前に、奴らに出て行けというべきだ。

モハメッドはまた、ヨーロッパを開放するのにどれだけの犠牲を有したか、そしてその後も冷戦中に長年にわたり、アメリカ軍が駐留してヨーロッパの平和を維持してきたことなどをあげ、ヨーロッパを守ることは正しかったのに、何故、人々は世界中の文明社会の平和を脅かすテロリストが巣食うイラクを見捨てろというのかと問いかける。

友よ、私は悪い奴らが呼びかけているように、あなた方に強く呼びかけたい。私は奴らより強いことを見せなければならない。なぜなら奴らは文明の理屈や道理など理解できないからだ。奴らにわかるのは力だけだ。そして力を通じて奴らは国々を支配し国民を人質としているのだ。奴らの功績のすべてが殺人、拷問、弾圧、威嚇によって国民をコントロールすることで得てきたものなのだ。...

どうして勝利のために必要なすべての道具を所持している国が、毎日のように斬首や拷問、法と秩序と価値観をあからさまに犯す敵を前にして戦うことを拒むのか、私には理解できない。...

アメリカを攻める人間はいつでも存在する。世界でおきるすべての悪いことがアメリカのせいだという奴はいつでもいる。だからといってアメリカがそんな奴らの言うことを聞く必要はない。アメリカが聴くべきなのはアメリカ精神とその精神が代表するものだ。

収穫は今日ではない。だが我慢強い戦いの後その果実は実るのだ。

モハメッドが疑問に思うとおり、アメリカは1970年代から武力がありながら徹底的な戦いを拒むという姿勢を続けてきた。ベトナム戦争での中途半端な撤退、イランのアメリカ大使館占拠事件での無対応、レバノンからの引き上げ、湾岸戦争でもフセインを殺さず撤退、ソマリア、コーバー塔、コール船、などなどなど、アルカエダや諸外国の悪いものからしてみれば、アメリカには戦う意志がない、アメリカは腰抜けだというイメージが強く焼きついているに違いない。ここでアメリカがイラク勝利をなくして撤退すれば、かれらのアメリカは腰抜けというイメージが完全に確認されることになる。

そうなったなら、アメリカは今以上に危険な状態にさらされうる。いや、アメリカだけではない。イラク戦争で痛い目にあったアメリカが士気を失っているとにらめば、アルカエダの狙いはクエート、サウジ、エジプト、トルコ、レバノン、といった中東はもとより、ヨーロッパ諸国へも広がるだろう。なにせ弱腰のアメリカが邪魔に入る危険はもうないのだから。

モハメッドはイラク及び中東を守るのはアメリカの使命だという。アメリカがイラクから退くと言うことはアメリカが対テロ戦争から退くと言うことだ。テロリストに勝利を与えるということだ。そうなれば、危険に陥るのは中東だけではない。世界中の文明社会が危険にさらされるのだ。

アメリカは絶対に撤退してはならない。自由を愛するイラクの人々と、そして世界の人々と共にアルカエダとその仲間の闇の力と戦おう!

撤退は許されない!

May 20, 2007, 現時間 11:39 AM

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